ワンランク上の名簿業者
70,000円の借金が減ったということは、相対的にはそれだけ金持ちになったということで、70,000円の資産の増加と同じ経済的意味を持つ、したがって、借入金の減少は資産の増加と同じ左側に書くのが妥当である、と解釈することもできます。
さて、2つの原則をまとめると、次のような仕訳の実務原則が導かれます。
仕訳では、すべての勘定科目がこのいずれかに属し、左右に分けて記録されます。
なお、資産と負債と資本には増減がありますが、収益と費用は発生だけになっています。
これは、費用はマイナスの収益と同じことですので、もともと収益の発生と費用の発生というのが、収益の増と収益の減をそれぞれ表わしているからです。
右側がお金の調達源泉で左側がお金の使途である、つまり、お金は右で調達し左で使うという仕訳の「右から左」の原則は、私達が日常使う「お金が入ったけれど右から左に出ていった」という表現と似ているので覚えやすい原則です。
簿記の発生の地イタリアで似たような日常表現があったのかどうかは知りません。
しかし、私たちのなにげない日常の動作、たとえばジュースやビールの瓶を右手で持ち左手のコップに注いで口に持っていくという動作を思い浮かべても、やはり右手から左手に供給して左手で消費しています。
右から左という動きです。
右利きだからそうなっているとしたら、そもそも右利きというのが、左側にある心臓を守るために左手に盾を持ち、残る右手に剣を持って戦ったことに由来するといわれていますので、どうやら右から左というのは人間の本性なのでしょう。
それで、仕訳の原則も右から左ということになったのかも知れません。
少なくともそう考えると覚えやすいと思いますので、そんなふうに考えて「右から左へ」という原則になじんでいただきたいと思います。
仕訳を整理し、体系的に積みあげることによって財務諸表が作られます。
煉瓦造りの建物にたとえれば、仕訳が煉瓦で、財務諸表が建物です。
それでは、まずどのような財務諸表があるのか見ていきましょう。
会社でも個人でも、その経済価値を見るには、年々あるいは月々の稼ぎがいくらあるかという側面と、資産ないし負債がいくらあるかという側面を見る必要があります。
結婚相手の経済力を見る場合も、給料をいくらもらっているかという点と、家や車といった資産やローンなどの負債がいくらあるかという点が問題にされると思います。
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